死ぬ瞬間

死ぬ瞬間―死とその過程について (中公文庫)

死ぬ瞬間―死とその過程について (中公文庫)

暇な時間を見つけてぼちぼち読んでいたのですが、出張の長い移動時間を使って読み終わりました。決して死を賛美するものでも無く、暗い話というものでも無く、”死”とは何かということを知るもの、”死”を生の一部として正しく認知する内容の本でした。変な宗教的な概念を植えつけるような内容では無いので、知識として知る上でいいと思います。ダニエル・キイスの本とか好きな人には、興味深く読める本だと思います。個人的におすすめ。5年前に最も大切な人を失いましたが、この本を知っていればもう少し彼女の気持ちを安らげることができたのかも知れません。でも、内容の一部には自分のしていた事が良いことだと書かれていたので少し救われました。
今までは自分なりに死を理解して受け止めていましたが、これからはもっとはっきりと死を見据えて受け止めることができそうです。自分の考えの基礎の一部になり得る本、自分の考えの手助けになってくれる本でした。