天元突破グレンラガン

今週日曜日に最終回になりましたね。久々の良いアニメでした。
ロボットが気合で強くなるスーパーロボット系のノリながらも、小説のように緻密に練られたストーリーですごく面白いです。主人公が乗っている80年代ロボットアニメをイメージしたマシンに対抗して90年代アニメのロボットが登場したり、コンセプトも良い。
宿命のライバルが最も良き友になる王道を貫きながらも、どんな良いキャラも死ねば決して生き返らないという徹底ぶりは最近のぬるいアニメとは一線置いた芯の強さが感じられました*1。この死は主人公の大きな成長の糧となり、しかも最終話のラストシーンの伏線となり、この最後まで見据えたストーリーは感動もの。ガンダムSEED Destinyの行き当たりばったりなストーリーとは完全に対照的な作品です。
最後はハッピーエンドですが、何かすっきりしない部分が残っている小説的な余韻は好みが分かれそう。夢の物語から現実の世界に引き戻されたような感じです。私は大好きですよ。
最近では珍しい、芯のしっかりした軸のぶれないアニメです。純粋にかっこ良さを追求し、王道を貫き、邪道を排除した作品と思います。再放送もされるようですので、見ていない人はぜひ見るべし。

*1:癖があって皆に愛されるキャラは死んでも甦ったり、実は死んでいなかったりという悪い風潮が最近のアニメには多いように思います