魔法少女隊アルス

朝にBS2で放送していたので見てみました。見たこと無いタイトルでしたが、子供番組の1コーナーで放映されていたアニメを3部作に編集したものだそうです。一つ一つのノリは子供向けっぽい部分もありますが、全体的には子供向けらしからぬ大人でも楽しめる物語になっています。
絵は華やかな日本アニメっぽくは無く、色を抑えた少し古い絵画っぽい絵です。キャラのデザインも目の輪郭がはっきり描かれていて、西洋が日本のアニメをイメージして描いた感じ。個人的にはこういう絵は好みです。西洋アニメにありがちな”ありえない”配色(空が緑だったり顔が紫だったり)が無いので好感持てます。キャラの動きやカメラワークも躍動感があって、よく作りこまれています。子供番組とは思えない豪華な仕上がりです。
世界観は、魔女物の定番の”きまりごと”がシビアに描かれ、魔法の媒体の妖精が虐待されているように表現されています。主人公がダジャレ好きのお調子物というお気楽な物語ながらも、背景のダークな世界が対比となって面白い。物語の大枠はベタなのですが、それでも新鮮に感じるのは、この作りこまれた雰囲気のせいかも知れません。
明日が第3部なので、どう完結するのかが楽しみです。