3DCGアニメーション

Final Fantasy VII Advent Children」の感想ブログをいろいろ読んでみましたが、CGアニメについて頭固い人が多いようで、私の考えるCGアニメ観を少し書いてみます。

アニメ

いわゆる2Dアニメ。どうがんばってもリアルにはなり得ないもの。いくら細部まで描き込まれていても、いくら人間の感情がリアルに描かれていても、リアルでは無い。そもそも、リアルを作るためにアニメを媒体として選ぶことが間違っています。技術の競い合いとして評価されるかもしれないけどね。

チープな3DCGアニメ

ポリゴンアニメやPS版FF7の頃のようなCGアニメみたいなもの。3次元的な空間を感じさせるが、リアルと間違うほどのものでもない。技術の発展途上だったが、映像の表現技法としては”有り”とだった思います。

リアルな3DCG映画

3DCGの作り出す絵、動きのリアルシミュレーションがあるレベルより高くなると、それはあたかも現実にあるもののように見える。バーチャルな空間に光、空気、重力など、あらゆるものをシミュレートした結果生み出される映像である。実際の俳優と違和感なく融合させるため、仕方ないのでしょう。
ただ、その映像は作られたものであることには変わりない。いくら現実っぽく見えても、偽物は偽物である。リアルなCGを本物だと思っている人が多いようだが、いくらリアルな3DCGでも偽物だということを忘れてはいけない。

アニメで使われる3DCG

コンセプトは”リアルな3DCG映画”と同じ。リアルな映像は現実の世界と融合させるために作られたものであるのに対し、アニメで使われる3DCGはアニメと融合させるために作られたもの。そのため、リアルな映像を追求するのではなく、トゥーンシェーディングのようなデフォルメされた映像を追求されたものが作られた。ここでリアルな3DCGと違うのは、誰もリアルな映像と見間違わないこと。
3DCGは作られた映像であるため、リアルでは無いものを表現するにはうってつけ。個人的には、リアル性を追求するよりアニメのような現実には無いものを追求するほうが3DCGに合ったものだと思います。

FFACの映像

精密に描かれた映像にリアルを求めてはいないだろうか。映像がリアルなら、その世界はリアルである必要があるのだろうか。映像はリアルだが、そこにアニメのような非現実的な世界を求めることに何の不思議があるのだろうか。
とあるFFACの感想ブログを見たのですが、そこには映像がリアルだから現実的じゃない動きをするのはおかしいやら、重力が現実より重くシミュレートされてるやら書かれていましたが、もしFFACが3DCGじゃなくて2Dアニメならそういう感想が出て来ないと思います。そして、今回の作品が2Dアニメならこのような映像表現ができなかったでしょう。
3DCGも所詮はアニメ。むしろ、リアルな映像の3DCGに2Dアニメのような非現実さを追求した思い切りの良さを賞賛すべきだと思います。

おまけ:ティファについて

他のサイトでは声の評価が高いようですが、かなり下手だと思うのだが・・。賛同者は少ない?