坂の上の雲
- 作者: 司馬遼太郎
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1999/01/10
- メディア: 文庫
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日本の歴史ものはあまり読んでいなかったのですが、ドラマ化もあってか本屋にたくさん並んでいたので興味本位で買って見ました。中国の歴史が好きなのでそちらは良く読んでいたのですが、温故知新という言葉もあるのでたまには日本も良いかなと。
物語は明治初期〜日清戦争〜日露戦争あたり。予備知識無しで読み始めたので正岡子規の話かなと思いきや戦争の物語でした。ちょうど近代兵器に変わりつつあった頃の話のため、新旧が交じり合ってとても興味深い話です。戦艦や大砲が出てくると思えば、日本刀や槍が出てきたりと兵器も様々。武士道、騎士道が残っており、民族の性格が色濃く出てきたり、戦争の国際法があったりと兵器よりも民族性やモラルなどの精神的な部分が特に面白い。
ただ、現在は武士道が本当に無くなったことも実感し、少し寂しく思いますね。