適当に書いてみる。

普通ってのは全員が平均的な行動を取ることでは無く、大多数の平均的な行動の中に少し変わった行動を取るものが混ざっていることを言うと思う。その少数の普通になることが私の理想。ただ間違えてはいけないのは、少数派であってもあくまで普通であること。異常であることは美しくない。
私は楽器が好きなのだが、自分の怠慢もあり長続きせず演奏できる楽器がおそらく何も無い。小学生でブラスバンド、大学でオーケストラを経験したが、結局途中で辞めてしまった。けれども辞める時でも楽器は好きだった。未練がましいことだ。楽器は好きなのだが音楽には愛着が無く、人付き合いが苦手だったので居心地が悪かったのだ。そんな私自身をあまりにガキっぽくて恥かしく思っていたが、そんな未練がましい楽器好きも居てもいいのではないか。いたって普通だと思う。
オーケストラではクラリネットを吹いていた。初めて触る楽器で何の知識も無かったし、実はどんな音が出るかすら知らなかったが今でも好きな楽器だ。でも、今でも好きな楽器でもある。当時、わざと濁った音を出して「サックス!」とか言って遊んだりしたものだ。音楽に愛着は無かったが音色にはこだわっていた。クラリネットでヴァイオリンのような澄んだ音を出すのが理想だった。それならヴァイオリンを習えば良いのにと言われそうだが、それでは面白く無い。そう考える私は、少数かも知れないが普通だと思っている。
そんなヘタレな私だが、また楽器を習い始めたいと思っている。もうすぐ30歳と言うのに今までさんざん捨ててきた音楽の道にすがろうとはあまりに未練がましくかっこ悪い。でも、とても普通な考えだ。今まで何もせずにいいわけだけ考えて諦め後悔してきたが、今回くらいは一歩足を踏み出してみるのもいいだろう。